AED普及プロジェクト

AED導入後、10年余りたち、AEDについて振り返り、昔、今、未来の姿について語った。自動体外式除細動器(AED)設置の足がかりとなる事を願う。

職場で感じるちょっとした課題

40代の主婦、介護福祉士として高齢者相手の施設にて現場の仕事を経て、今は相談業務についています。家族は子供が1人。シングルマザーです。

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AEDを実際に使用してみて

さて仕事がら、当然AEDが使用できるというのは必須スキルです。年に数回の研修が義務付けられており、人命救助の研修の一環としてAEDの使用の練習も行います。

 

AEDの普及率

今は公共施設や商業施設などには必ずと言っていいほど設置されているAEDですが、コレ、はたしてちゃんと使える人はいったいどれくらいいるのでしょう。個人で持っていてもよほどのリスクがあらかじめ予想されなければかえって持っている意味はありません。かといってAEDはあればよいというわけでもありません。きちんとした使用法で適切な処置ができなければ無用の長物になりかねないのです。ゆえに、現在の状況では個人で持つ必要性まではそこまで感じないのが本音であります。

 

AED普及が進まないわけ

自分で救命講習などを受けなければなかなか使う機会はないでしょう。しかし、初めて見ていきなり使えるかというとはなはだ疑問です。
もっとも機会として適切に思えるのは自動車免許取得講習で行われる救命講習と思われますが……問題は、この講習のなんといい加減な事。AEDどころか人命救助、心臓マッサージすらおそらくできない人がたくさんいるでしょう。せっかくの機会なのにもったいないことこの上ないのです。
教官も受講生も、もっと意識を高めないとAEDで救える命をみすみす逃すことにつながりかねないのではないでしょうか。

 

AEDの今後について

AEDの低価格化はもちろんですが、まずなによりしっかり使える人材を育てる必要性が不可欠です。
現在救命講習を受けられるのは中学生からだそうですが、小学校高学年くらいからまでに引き下げて子供たちにも知識として意識付けするだけでもAEDを使える人口は大幅に変わってきます。
単にモノを増やせばよいというものではありません。使い方を間違えば周囲の人間にもある程度の被害が及ぶものでもありますし、患者にも余計なけがをさせることにつながるのです。
まずは安全に、的確に使える人材を増やすことが大切と考えます。