AED普及プロジェクト

AED導入後、10年余りたち、AEDについて振り返り、昔、今、未来の姿について語った。自動体外式除細動器(AED)設置の足がかりとなる事を願う。

元看護師が考えるAEDについて

30歳、元看護師、現在専業主婦、主人と2人暮らし、趣味は買い物や夫婦でたまにテニスをすることです。

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入職した病院研修でAEDについて詳しく知る
看護大学時代、救命処置の方法の1つとしてAEDは見たことがありましたが、試験のために覚えているだけで本当にしっかりと知知識を得たきっかけは、入職した病院研修で行ったBLS(一次救命処置)の中でした。練習用であったため簡単な操作しかできませんでしたが、人間の体に電流が走ると知り、とても緊張して練習用の人形にパッドなどを装着し操作したことを覚えています。

 

個人で持つメリットが本当にあるのか
講習後から、AEDについては興味を持ち、様々な商業施設などに設置されていることを知りました。しかしながら個人で所有することは正直考えられませんでした。まず値段が高価であることです。現在のところは主人と2人暮らしで2人共健康ですし、両親や祖父母に関しても心臓に関する疾患を持った者もいないため、わざわざ購入しなくてもと感じてしまいます。また私自身はAEDの操作可能ですが、私以外の家族はAEDの操作経験も少なく、いざという時に的確に操作できるか大きい不安もあり購入することは考えていません。

 

いざという時に誰もが的確に使えるのか
正直、AED自体は様々な施設で設置しているのを見かけますし、心臓に基礎疾患を抱えた方の家に個人所有としてAEDを設置することは、いざという時に有効な手段だと思います。しかし医療関係者ならまだしも、一般の人が目の前で誰かが倒れた時に、アナウンスはあると言えども的確にAEDを操作することができるのか疑問に感じます。医療現場でさえ患者の急変時にAEDを使用する時は緊張します。また一般の方が、まずAEDを持ってこようと考えられるかも疑問です。やはり誰かが倒れた場合、動揺してしまい何をしていいのかわからなくなってしまう場合が多いと思います。それを解消するためには、多くの人にAEDの知識や操作方法を説明する機会をもってもらわなくてはならないと思います。

 

誰もが操作できる機械へ
やはり現在、設置場場所は増えていっても、操作できる人がどれだけいるかというと疑問に感じる部分もあります。すべての人が的確に操作できるようになれば、AEDを設置した意味をなすことになりますし、場合によっては個人所有するという選択肢も考えられます。一般の方へのAEDの知識や操作方法が今後、広まってほしいと願います。