AED普及プロジェクト

AED導入後、10年余りたち、AEDについて振り返り、昔、今、未来の姿について語った。自動体外式除細動器(AED)設置の足がかりとなる事を願う。

AEDの価格の壁とサッカー大好き人生で想う

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私は38歳の3人の子供を持つ母です。

中学生の頃にJリーグがスタート。

そのブームからサッカー観戦が趣味で中学の同級生の主人と交際結婚し、2人で日韓ワールドカップも応援観戦しました。嬉しいことに息子は強制してもいないのに幼稚園年中からサッカーを始めてくれ、将来サッカー選手を目指し毎日フィールドを駆け回ってくれています。

 

悲劇の事故で失われた命で

私が1番サッカー観戦に夢中だった頃に、1人の個性の強い日本代表選手がいました。
日韓ワールドカップでも存在を見せつけフィールドを走り回っていました。
年齢的な事情で彼はJ1という守られたランクから、小さなチームに移りました、そこで大きな悲劇が起こりました。
練習中にグランドで倒れ、そのまま心肺停止の意識不明に…数日後に息を引き取りました。
倒れたその時、練習を見学していたファンの中にいた看護師さんが心臓マッサージをしたそうです。
大きなグランドやスポーツ施設には段々と設置されていたAEDですが、小さな組織の練習グランドにはAEDが設置されてなかったのです。
その時「AEDがあれば救えた命だったのではないか」AEDさえあれば」と沢山の声を耳にしました。
いつの頃から、AEDと言う機械を目にしたり、耳にしたりはしていましたが、私自身もしっかりと認識した事はなく、目に入っても素通りのような感じだったので、この事故の時しっかりとAEDの大事さを認識しました。

 

選手の命が教えたAEDの可能性
もしAEDがあれば、彼は助かったかもしれない…
彼の様な悲劇を起こしてはいけない…
そんな運動がおこりました。
100%彼の命が助かったとは言えませんが、AEDがなかったからと悔やむ様な事故は2度と起こしてはいけないと、たくさんの方達が運動を始め、声をあげました。
そしてプロサッカー選手だけではなく、幼いスポーツ選手、全ての運動をする人たちの命を、いや運動だけではないたくさんの人が集まる場所にはAEDをと考えました。

 

全員がひとごとと思わないで
皆さん名前はなんとなく耳にしたことがあるかもしれません。
スーパーなどでなんとなく目にしたことはあるかもしれません。
でも、どこかでひとごと…どこかで自分や自分の身近な人には結びつける事なく過ごしていると思います。
「本当にこれは必要なのかな、自分にはまさかね」
「あれば安心だけど、よっぽどじゃないと必要ないだろう」
「救急車の中で必要なら使われるだろう」
その程度の認識だと思います。
もっと老男男女みんなが身近に感じ、そしてAEDの必要性、可能性を知る事が必要です。

 

声を上げて、学んで、AEDを身近なものへ
極端な話かも知れませんが、数十年前の昔は各家庭に消火器は用意されていませんでした。
火事は消防車を呼ぶのみと思っていました。
しかし今は消火器がある家庭も多く、みんなの意識がかなり高まっています。すぐに消火器で応急処置ができるように用意されています。
それは、防火訓練での講習会、メディアでの声かけ、消火器が大きな施設への設置だけでは十分ではない、各家庭に必要だと認識されていったからだと思います。
AEDも段々と大きな施設には必須となってきました。
もっともっと使い方の講習会、学校などでの防火訓練のようにAED訓練を大きく普及させていって、近い将来は一家に一台AEDの認識になってほしいと心から願います。

おすすめサイト:

xn--aed-jk4bzi200o289a.com

サポートサイト

医療従事者としてAEDを考える

27歳 病棟経験4年の看護師

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高校の特別授業にて
はじめてAEDを知ったのは高校生の時に受けた特別授業でした。普通科の高校でしたが、救急救命士の方が学校まで来て、心臓マッサージなどの救命措置について講演があり、AEDも紹介していました。その時には、急に目の前で人が倒れるという状況だけでも混乱するに違いないのに、あの機械を持って来ていくつも手順を踏まないといけないなんて難しいと感じました。

 

個人で所有するメリットはあるのか
高校生のわたしが感じたように、AEDの使用に難しさを感じている人は多いのではないでしょうか。わたしは看護学校でも学び、職場の病院にはもちろん設置されているので使用しなければならない場面に遭遇したこともあります。その場面では医師も他の看護師もおり、自身も専門職であるという思いから混乱を最小限に抑えて対応することができました。しかし、街中でAEDが必要な場面に遭遇したとして、同じように対応できる自信はありません。さらに、一般の方がなにか心臓に病を抱えて、自分はAEDが必要になるかもしれないと所持していても、自分が倒れた時には自分以外の誰かにそれを使ってもらわなければなりません。自分がAEDを所持していることを伝えることも難しく、伝えられた相手が正しくそれを使用できるかまで考えると個人での所持はまだメリットが少ないように感じます。

 

AEDが必要な場面に遭遇しない
AEDの使用方法や必要性についての世間への認知度は、教習所や消防署などでの講習もあり、比較的高いと思います。公共施設にはよく設置されているのを見かけます。もしもの時にあれば、人の命を救うことができますが、そのもしもの時はほとんど遭遇することがありません。AEDのようなもしもの時の備えは、購入の優先度が下がってしまうものだと思います。

 

身近な存在に
まずは一般家庭への普及よりも、公共施設などにすでにあるものを、全ての人が正しく使用できるようになることが大切だと思います。人生で一度くらいしか学ぶ機会がなければ、次に使用する自信にも繋がりません。滅多に起こらないことですが、もしも必要な場面に遭遇したときに、1人でも多くの命を救えるよう、より多くの学ぶ機会を提供して、AEDを身近な存在として認識してもらえるようになって欲しいと思います。

元看護師が考えるAEDについて

30歳、元看護師、現在専業主婦、主人と2人暮らし、趣味は買い物や夫婦でたまにテニスをすることです。

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入職した病院研修でAEDについて詳しく知る
看護大学時代、救命処置の方法の1つとしてAEDは見たことがありましたが、試験のために覚えているだけで本当にしっかりと知知識を得たきっかけは、入職した病院研修で行ったBLS(一次救命処置)の中でした。練習用であったため簡単な操作しかできませんでしたが、人間の体に電流が走ると知り、とても緊張して練習用の人形にパッドなどを装着し操作したことを覚えています。

 

個人で持つメリットが本当にあるのか
講習後から、AEDについては興味を持ち、様々な商業施設などに設置されていることを知りました。しかしながら個人で所有することは正直考えられませんでした。まず値段が高価であることです。現在のところは主人と2人暮らしで2人共健康ですし、両親や祖父母に関しても心臓に関する疾患を持った者もいないため、わざわざ購入しなくてもと感じてしまいます。また私自身はAEDの操作可能ですが、私以外の家族はAEDの操作経験も少なく、いざという時に的確に操作できるか大きい不安もあり購入することは考えていません。

 

いざという時に誰もが的確に使えるのか
正直、AED自体は様々な施設で設置しているのを見かけますし、心臓に基礎疾患を抱えた方の家に個人所有としてAEDを設置することは、いざという時に有効な手段だと思います。しかし医療関係者ならまだしも、一般の人が目の前で誰かが倒れた時に、アナウンスはあると言えども的確にAEDを操作することができるのか疑問に感じます。医療現場でさえ患者の急変時にAEDを使用する時は緊張します。また一般の方が、まずAEDを持ってこようと考えられるかも疑問です。やはり誰かが倒れた場合、動揺してしまい何をしていいのかわからなくなってしまう場合が多いと思います。それを解消するためには、多くの人にAEDの知識や操作方法を説明する機会をもってもらわなくてはならないと思います。

 

誰もが操作できる機械へ
やはり現在、設置場場所は増えていっても、操作できる人がどれだけいるかというと疑問に感じる部分もあります。すべての人が的確に操作できるようになれば、AEDを設置した意味をなすことになりますし、場合によっては個人所有するという選択肢も考えられます。一般の方へのAEDの知識や操作方法が今後、広まってほしいと願います。

介護福祉士とAED

38歳の会社員、妻と二人で生活しています。住宅型有料老人ホームで働いているので一般の方よりAEDを見かける機会は多いと思います。そんな私がAEDを始めて手に取ったのは介護の資格を取るために学校に通っていた時でした。

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介護学校で初めての経験
AEDが一般市民でも使用できるようになったのが2004年の7月です。もう十年以上も前になるのですね。スーパー、デパート、病院、学校、駅などいろいろな所に設置されていますが手にとる機会はありませんでした。私が初めて手に取ったのは今から5年前、介護学校の講習の時に初めて手にとりました。実際に人に使った訳では無いのですが本物を使えたことは凄くいい経験になりました。使ってみて分かったことは、使い方をAEDが音声で指示をしてくれるので、その指示通りに行うだけで救命ができました。私は救命というと人工呼吸と心臓マッサージというイメージを持っていましたが救命法も改正され、今は人工呼吸の方法を訓練した経験のない人や感染症の危険がある場合には人工呼吸を行わずに心臓マッサージのみを行うようになっています。詳しくは消防庁のホームページ等で確認して下さい。

 

家にAEDは必要?
一家に一台AEDがあればいざという時に使え凄く便利ですし助かる人も増えると思います。しかしAEDの価格を考えると現実的ではないと思います。もっと現実的で助かる人が増える方法は救命講習を一家に一人は受けるようにするといいと思います。講習はほとんど無料で受けられますしAEDの使い方も覚えられるので多くの人に参加して欲しいと思っています。

 

AEDの普及とは?
AEDを普及させるネックになっているものはやはり価格にあると思います。という意見を良くネット等で見かけますが、個人でAEDを購入は正直なところ夢物語だと思います。今後価格が安くなって5万円で買えるようになったとします。その時に皆さんはAED安くなったから買おうと思いますか?正直厳しいと思います。そこで注目されているのがコンビニです。コンビニにAEDが100%設置されれば助かる人がもっと増えると思います。

 

コンビニにAED設置
現在大手のコンビニでもAEDを設置していないところが多くコンビニにAEDを100%設置は難しいようです。しかし市町村からの呼び掛けによってAEDを設置してくれている地域もあるのでやはり誰かが行動を起こさなければ良くならないみたいです。日本を変える前にやはり住んでいる地域から変えていくことが大事みたいです。

AEDの講習を受けました

33歳の専業主婦、家族3人、趣味は料理です。子どもは現在2歳です。

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子育てふれあい教室にて

毎月無料で開催されている「子育てふれあい教室」というものに親子で参加しています。
この10月の内容はまさにAEDについてと心肺蘇生の講習でした。
講習には専門の先生が来てくださり、AEDの使用方法を詳しく教えていただきました。私は運転免許証を持っていないので初めてのことでした。
今まで、町や駅で見かけたことはあっても、使用方法はもちろんどういう時に使用するのか無知でした。
我が子に何かがあった時にという意味での講習で、赤ちゃん向けの内容もあったので非常にためにはなりましたが、いざ我が子で無くても誰かが倒れている際に咄嗟にAEDを使用した対処ができるだろうかと感じました。
この回の参加者が非常に少なかったことや日常での使用頻度からまだまだ一人ひとりが当事者意識を持って使用できる身近なものでは無いと感じました。

 

個人での導入は考えませんでした
個人で導入するという発想はありませんでした。金額的にもですが、講習で知った「機械によって性能が異なる」という点で今で無い方がもっと良い物ができるのではないかと考えたからです。

 

機械によって性能が異なる
講習でのAEDはシールの貼る位置も記載されていて音声でガイダンスも流れるので非常に分かりやすかったのですが、一般に設置されているAEDが全てそこまで分かりやすい物ではないと知り、咄嗟の使用時に冷静に使用できるか不安になりました。そういった点も、「自分には関係ない。」「誰かが何とかしてくれる。」という考えを生んでしまっているのは無いかと思いました
また、コンビニエンスストアにも設置されていると伺いましたが、我が家の場合、そこまでも急いでも往復30分はかかるので、より身近に使用できる設置をご検討いただければと思いました。

 

もっと身近な存在に
設置場所や金額面、そして使用の身近化が課題だと思います。
特に今回の来修のように主に使用が子どもという場合も想定されるので、出産時の講習に盛り込むや何かしら我が子を守るミッションとして導入されることで、より身近なものになると感じました。

AEDとは関係無い平和な日々

34歳 フリーター 両親と姉と田舎で暮らしています。

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免許センターで
車の免許を取る際にAEDの講習があり、そこで初めて知りました。実際に機械を使って救命の講習を行うのですが、病院のドラマ等で見るような『離れて!』みたいなやつをやると思って、初めはとても怖かった記憶があります。
でも実際は、あの小さな箱が声で指示を出してくれるので、とても心強い物だと認識出来ました。

 

有るに越した事はないが…

父が心臓病を患った事があり、今でも薬を毎日飲んでいるので、有ればかなり安心は出来ると思います。

 

認知度がまだ低い?

値段が高くて、スグには手を出せないというのが1番多い理由かもしれませんが、それ以前に、聞いた事や見た事はある、と言う方は多いと思います。しかし、実際に触った事のある人や、使用方法を理解している人は少ないと思います。
公共施設や人が多い場所には設置されていると聞きますが、実際はどこにあるのか全く把握していません。
本来は個人宅にもあるべきものという認識はそれほどないと思うので、個人で購入を検討する機会も無いのだと思います。

 

救急箱の隣に

今は私もAEDについてほとんど情報が無いです。もしAEDを買ってもメンテナンスはどうするのかなど全く分かりません。高くて買えないんですが…
いつか補助金制度とかできたらいいなぁと思います。
でも持ってるだけではダメなので、みんなが正しい使用方法を理解し、キチンと使いこなす事が大切です。
家に救急箱があるように、その隣に当たり前にAEDが並ぶようになれば、すごいなと思います。

AEDとはありふれた主婦

平凡な毎日ですが、日々の暮らしと生かされている意味に感謝をしながら生活しております。

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知る機会を増やす

最初はTVのニュース番組で知ったと思います。それからは街中で気に止めながら歩いていると色んなところに設置してある事に気が付きました。
大きな施設や市の施設には必ずといっていい程、設置してありますね。日々接点がなかった人にも もっと気が付く様に知る機会を増やせたらと感じます。

 

AEDの導入について

AED導入は個人レベルでは考えた事がありません。
マンションの管理室に設置してありますので、必要性を感じないからです。
ただ生死を分ける重要なものなので、本当は消火器の様にマンションの各ロビーにあればいいのにとは感じます。

 

AEDの必要性

AEDがもっと普及するには 手軽なお値段設定ではないでしょうか。数十万では購入は無理です。レンタルでもひと月数万では難しいですね。
特に家計の中の必要性の順位としてはまだまだ感じませんので 値段が低くなっても必要性を感じなければ誰しも個人宅でも購入するかは分かりません。
身近にAED体験者がいるとか、命が助かった話等 もっと身近に感じる事ができたら 購入を検討するのではないでしょうか。

 

台数の普及と分かりやすさ

今でも AEDはやや分かりやすくは設置されてはいるのかも知れませんが、毎日通る場所ならまだしも、良く通る場所でも意識していないと ここにあったんだっけ?なんて忘れている事もあります。
使用時は緊急を要します。身内が倒れた事があり、すぐに施設の方がAEDを持ってきてくれました。(使用はしませんでしたが)
施設の方がいなかったらすぐには見つけられないでしょう。
初めての場所でも誰でも見つけられる様に、もっとポップなカラーでもいいのではとも思っています。
コンビニに1台、郵便局に1台など以上にもっと台数が増え身近になって欲しいです。ゆくゆくは数件に1つくらいで地域で導入したり、消火器感覚で設置したり。これからは高齢者社会ですから 欲を言えば個人宅に一つあるのが理想です。